台風はどこからくるの?なぜ日本に来るのか縦断する理由について。
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台風が近づく季節になると外回りを片付けたり、
警報の情報を確かめたり、バタバタします。
そんな時、小学生の子どもから「台風ってどこからくるの?」と質問されて…。
そう言われると確かなことは知らなかったかも。
しっかり説明できるように台風について知っておこうと思いました。
台風はどこからくるの?
台風は実は1年中発生しているんです。
台風は低気圧の一種で、中心の最大風速が時速60㎞くらいになるもの。
台風は熱帯地方で発生する
発生する場所は、熱帯地方(赤道より少し上)で多く発生します。
熱帯地方の海では、海水温度が高く湿った熱い空気がたちあがります。
どんどん蒸発して水蒸気になり、周りの空気と一緒に空へ上がります。
空は高いほど気温が低いので、水蒸気は冷えて水の粒になり、集まって雲になります。
すると、その海面に向かって、うずを巻くように風が集まってくるのです。
上昇気流です。
この風は時計と反対回りでうずを巻き、風のかたまりとなります。
これが台風の始まり。
台風は高さ15キロの渦巻き
台風は回転する巨大なうずまきです。
下の層では反時計回りに中心へ空気が吹き込んで、上の層では時計回りにどんどん外へ出ています。
台風の高さは約15㎞くらいまで発達するのです。
よく「台風の目」と言いますが、目の直径は20~200㎞にもなり、雲がなく風雨も弱くなります。
台風の目は小さいほど、勢力が強くなるのです。
台風はなぜ日本に来るのか
台風自体が自分で日本にやってくるのではありません。
台風を操っているものがあるんです。
それは、風と高気圧。
台風は貿易風の影響を受ける
日本よりはるか南で発生した台風は、自転の影響で北へ向かいます。
そして、貿易風の影響を受けます。
貿易風とは東から西へ吹く風のことです。
沖縄辺りまで台風が動いてくると、貿易風は弱くなります。
次に偏西風(西から東へ吹く)が吹いてくるのです。
台風が曲がるのは偏西風の影響
沖縄辺りから台風が日本列島へ東へ曲がってくるのは、偏西風という風の影響です。
そして、太平洋高気圧の外側を通る性質があるので、ちょうど日本列島を通るような進路になるというわけ。
夏はこの太平洋高気圧が強い壁のように日本をおおっているので、台風が近づけません。
冬になると、日本は冷たい空気におおわれて台風は来られません。
夏の終わりぐらいから太平洋高気圧が弱くなるので、ちょうど台風が通る道ができるのですね。
台風はなぜを日本を縦断する?
先にも書いたように、台風は風によって運ばれます。
日本列島まで運ばれた台風は、上空の偏西風によって列島を縦断することになるのです。
偏西風は中国大陸から日本の方へ吹いている風。
台風は太平洋高気圧のふちにそって動くので、大陸と太平洋の境目になる日本を縦断するように進むんです。
天気予報図の高気圧の位置を今度確かめてみましょう。
台風の進路予想は、その高気圧に沿っていることがわかりますよ。
よく「本州に上陸します。」と聞いたりしますね。
台風が上陸とは、「台風の中心が本土の海岸に到達した」ということです。
台風は本土に上陸すると弱くなる
台風は海面温度が上がって蒸発した水蒸気がエネルギーです。
上陸すると、陸地を通るので、エネルギーになる水蒸気が少なくなります。
だから台風の勢力は、上陸すると弱くなるんですね。
ただ台風中心付近は風が最も強いので、注意が必要です。
雨も強まったり、土砂災害も起こりやすいです。
できるだけ外出は控えて、過ぎ去るのを待つようにしましょう。
風と気圧の影響で進路が決まってしまう台風、日本に来る時期は避けられないものなんですね。
台風についての基礎知識まとめ
台風に関する知識、お役に立ちそうですか?
自然のことに興味を持ち始めた時期に、親が話してあげたいなと思いました。
天気予報を見ながら、「ああ、これが高気圧なんだね。」と会話ができる日がくるかなぁ。